Magnolia★大人のピアノ日記

再開したピアノを趣味として楽しんでいます。

チャイコフスキーのピアノ曲集『こどものためのアルバム』は大人も楽しめます

チャイコフスキー像

 

こどものためのアルバム Children's Album, Op.39

ピョートル・チャイコフスキー、ロマン派 ロシアの大作曲家ですね。交響曲やバレエ音楽、協奏曲、オペラなど素晴らしい作品をたくさん残してくれました。もちろん、ピアノ曲もあります!

 

今回は、子供向けに書かれた曲集「こどものためのアルバム」(全24曲)より、ぜひ大人にも演奏してもらいたい素敵な3曲を紹介します。どれも美しい叙情的な小品で、私も大好きです。

 

曲集自体の難易度は、初級~初中級です。

 

発表会や弾き合い会の選曲にも、いかがでしょうか。どの曲も短いので、メインの曲に追加でもう一曲弾きたい、仕上げまでの時間が短いという場合にもおすすめです。

 

朝の祈り Morning prayer

 

 

教会で朝のお祈りをして、賛美歌を歌うようなイメージでしょうか。大変美しいです。神様が降りてきそうで、心が洗われます。子供が弾いたら天使ですね!メロディの音を際立たせて弾きたいです。

 

ママ Mama

 

 

子供が母に甘え抱かれるような情景を思い浮かべるでしょうか。私には母が甘える子供を思うようにも聴こえます。左手の裏拍が親指なのですが、優しい弱めの音で弾けるようにしたいです。

 

甘い夢 Sweet Dreams/Sweet reverie

 

 

甘いメロディが右手から左手に行き、また右手に戻ります。どんな可愛らしい夢想なのでしょう。こちらの曲は左手の裏拍が和音、優しく柔らかく弾きたいです。

 

おすすめのピアニスト

この曲集の演奏で好きなピアニストは、ロシアのミハイル・プレトニョフです。「お人形の病気(The sick doll)」が特に好きで、心がむぎゅっと捕まれるような悲しく切ない演奏です。

 

プレトニョフは指揮者でもあります。また、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」や「眠れる森の美女」をピアノソロ用に、しかも演奏会用の難曲に編曲しています。その一方で、シンプルで美しい「こどものためのアルバム」も録音するプレトニョフ、なんだか心温まります。

 

チャイコフスキーがロシアの作曲家のためか、ロシア出身のピアニストの録音も多いです。ロシアの女性ピアニスト、ポリーナ・オセチンスカヤの演奏を今回初めて聴きました。気品ある演奏が印象的で素敵でした。

 

楽譜を入手

 

 

思い立ったらいつでも弾けるように、楽譜を持っておきたくなります!私は音楽之友社の楽譜を選びました。裏表紙を捲ると「2021年11月10日 第1刷発行」と書いてありましたので、比較的新しい版です。

 

お手頃価格ですし、曲ごとの解説もあります。そして、とても見やすい楽譜だと思います。1曲が1~2ページに収まりますので、気軽に弾けそうです。楽譜が薄いですので、レッスンに持って行っても重くありませんね。

 

曲集には、他にも愛らしい曲がたくさん入っています。チャイコフスキーが子供のために書いた作品、音楽性豊かな曲が揃っています。弾くことによってテクニック、表現力向上も期待できるのではと思います。

 

チャイコフスキーの甘い旋律は、とても魅力的ですね。最後までお読みくださり、ありがとうございました♪