静岡県にある浜松市楽器博物館の見どころは、充実した鍵盤楽器の展示。ピアノが大好きな私は、博物館内で気持ちが舞い上がりっぱなしでした。貴重なピアノたちをいくつか紹介します。
憧れのピアノ
写真上左:エラール(パリ)1928、上右:ベーゼンドルファー(ウィーン)1910頃、下左:ブリュートナー(ライプツィヒ)1908、下右:スタインウェイ(ハンブルク)1911
地下階にある鍵盤楽器の展示より、歴史のある有名なピアノブランド・メーカーのピアノです。残念ながら、エラールはもう生産されていません。これらは100年ほど前に作られたピアノ。その昔、どんな人が演奏していたのでしょう。ピアノは脚も太く、譜面台の透かし模様、見た目にも存在感たっぷりです。黒塗りは、きりりとしていいですね。木目の表情がそのまま出るピアノも温かみがあって好きです。
触ってはいけないけれど、触ってみたい、弾いてみたい、音を聴いてみたい気持ちになります。あぁ、素敵。大切に保存されていますね。誰がどのように管理しているのかも、興味深いです。たくさんのピアノ、埃を拭くだけでも時間がかかりそうです。断られるのは承知ですが、掃除を手伝いたいぐらいです!
美しい装飾のあるピアノ
写真上左:G.マーシャル(ウィーン)1808頃、上右:エラール(パリ)1822頃、下左:ジラフ・ピアノ(ニューヨーク)19世紀、下左:エラール(パリ)1900頃
こちらも同じく地下階、鍵盤楽器の展示です。ピアノにも絵を描いていたのですね。縁取りの装飾まで繊細です。エラールのアップライト(写真上右)には、燭台もあります。夜、ろうそくに火をともしてピアノを弾いていたのかな。ろうそくの火がピアノに燃え移らないか心配ですが、雰囲気がありますね。とても幻想的です。
ジラフ・ピアノは、グランドピアノを立てたような形です。ジラフ(きりん)のように背が高いピアノなのです。写真のピアノは弦がむき出しなので、音がよく響きそうですね。
浜松市楽器博物館にはこのようなピアノのほか、ピアノ以前のチェンバロ・スピネット・クラヴィコードなどの鍵盤楽器がたくさん展示されています。見るのも楽しいピアノ、鍵盤楽器の数々です。
もちろん、管弦楽器・電子楽器・世界の珍しい楽器・日本の楽器など、数々の楽器が展示されています。
面白い鍵盤楽器もありました。
お土産は鍵盤楽器カタログとクリアファイル
自分へのお土産に、博物館の売店で「浜松市楽器博物館 所蔵楽器図録」を購入しました。これで家でも博物館にある鍵盤楽器をもう一度見ることができます。500円、とてもお手頃価格です。紙が薄いのが残念なのですが、安いので我慢…。
種類ごとに写真、年代、製作者・製作会社、鍵盤数や大きさが掲載されています。各鍵盤楽器の音の出る仕組みも図入りで解説があります。鍵盤楽器の歴史について、勉強にも良いですね。
こちらは鍵盤楽器のクリアファイル。浜松市楽器博物館のロゴ入りです。素敵なピアノたちをお傍に。お値段は、350円でした。コピーの楽譜を入れたり、ピアノ教室からの配布プリントを入れたりしようかな。とても実用的です。
これらのグッズで楽器の写真を見ては、癒されております。日常と離れてタイムスリップした気分になるので、私のストレス解消になっているのかも。買って良かったです。おすすめです。
※購入した商品の価格は、2024年3月のものです。
※参考資料:浜松市楽器博物館 所蔵楽器図録
※浜松市楽器博物館
浜松駅では、ストリートピアノに挑戦しました。