ハイドンのソナタと言えば、私は明るく快活なフレーズを思い浮かべます。しかし、短調の曲も素敵で、味わい深い大人っぽい曲も多いです。
今回は、ハイドンのソナタで短調のおすすめ曲を紹介いたします。
ピアノ発表会、弾き合い会などの選曲としても映える曲です。もちろん、聴いても楽しめます!
ハイドンのソナタ 短調のおすすめ曲
第32番 ト短調 Hob.XVI:44
このソナタは2楽章で構成され、両方がト短調です。第1楽章は、とても切なく暗い曲調ですが、途中現れる長調の部分が光を指す感じがして、綺麗だなと思います。第2楽章は、装飾音符が大変多いです。物憂げな旋律で始まりますが、最後は長調で終わりますので、なんだか救われるような気持ちがしませんか。
第33番 ハ短調 Hob.XVI:20
第1楽章の主題は、悩むような心を掴むメロディが美しいです。明るく転調する場面もハイドンらしい愛らしさがあります。第2楽章は、優しく心に寄り添ってくれる曲調。第3楽章は、速いテンポの中に哀愁がありながらも強さを感じられて、かっこいいと思います。
第47番 ロ短調 Hob.XVI:32
ピアニストの演奏も多いソナタです。力強くクールなソナタをお探しの方にもおすすめの曲です。舞台にも良く映えますね。第1楽章は、厳格な雰囲気で始まります。第2楽章では、ロ長調で優しげに始まりますが、中間部でロ短調となって大きく曲調が変わった後また元の冒頭へ、ロ長調に戻ります。第3楽章は、迫りくるような連打が印象的な曲です。
どの曲も様々な表情がある名曲です。いいですね、ハイドンの短調!
ソナタアルバム収録の曲もおすすめ
ハイドンの短調曲は「ソナタアルバム」にも2曲が収録されています。どちらも美しい名曲です。
・第49番 嬰ハ短調 Hob.XVI:36
・第53番 ホ短調 Hob.XVI:34
難易度は?
今回紹介した曲は、いずれも中級者向けです。
その中でも「第33番 ハ短調 Hob.XVI:20」と「第47番 ロ短調 Hob.XVI:32」は、中級の中でも上級寄りの中上級と感じます。
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ハイドンのソナタ、しみじみとする良い曲もあって大好きです。何度聴いても、心揺さぶられてしまいます。記事を書きながら、ハイドンのレパートリーを増やしたいと思いました。弾きたい曲が増え続けています!お読みくださり、ありがとうございました。
ハイドンのソナタ、長調のおすすめ曲はこちらです。
ハイドンに興味がある方は、きっとスカルラッティもお気に召すのではと思います。