本当に暑い日が続きますね。そんなときは家で楽しもうと思って、シューマン 《子供の情景》より「見知らぬ国と人々について」を練習しています。今のレッスン曲が短調で暗いので、明るい曲も弾きたくなりました。1ページの短い曲ながらも、とても愛らしい素敵な曲。気軽に自主練習中です。
見知らぬ国と人々について
どんな曲?
シューマン 《子供の情景》の第1曲です。子供の情景は、子供が弾くために書かれた曲ではなく、大人から見た子供の気持ちや様子が描かれた作品です。
楽譜を見てみる
4分の2拍子。ト長調、調号はシャープが1つです。譜読みもしやすいと思います。
3声の曲です。楽譜では、内声がへ音記号からト音記号へ渡って書かれています。この内声を左手と右手の両方を使って弾きます。
難易度は、楽譜出版社のヘンレによる9段階で「4」です。中級の初めぐらいですね。
参考 : Scenes from Childhood op. 15 | HN44 | HN 44
ヘンレ社の楽譜、難易度は、初級「1・2・3」・中級「4・5・6」・上級「7・8・9」に分けられています。
楽譜全体を確認されたい方に。以下は、子供の情景(IMSLP無料楽譜)のリンクです。
Kinderszenen, Op.15 (Schumann, Robert) - IMSLP
上記リンク先で、スクロールしていただくと「楽譜」の項目からお好きな版をダウンロードできます。
ただいま練習中です
譜読み中の私の練習は、声部を1つずつ分けて弾いたり、2つの声部を組み合わせて弾いたり、内声を和音で弾いてみたり。音を覚えて手になじむまでは、ゆっくり弾いている段階です。メロディはシンプルで覚えやすいです。綺麗な曲です!
子供が知らない外国を「どんなところかな?どんな人が住んでいるのかな?」とワクワクと想像し、一方でまだ見ぬことの不安も感じつつ、それでも行ってみたい!というような気持ちも表せるように弾けたらいいなと感じています。
楽譜の紹介
私が持っている2冊です。
ウィーン原典版 日本語ライセンス版「こどもの情景 作品 15」
音楽之友社から出ています。曲とは別のページに解説・注釈付き。楽譜解説の他に、シューマンと妻のクララの言葉も入っていて、興味深いです。解説を読むことも楽しく、演奏の助けになりそうですよ。
音符の並びは詰まっておらず、とても見やすい楽譜です。小節番号あり。紙の色は、薄いクリーム色です。
ブライトコプフ 日本語ライセンス版「シューマン ピアノ作品集 第1巻」
ヤマハミュージックエンターテイメントホールディングスが出しているものです。妻のクララ・シューマン編集、ピアニストのヴィルヘルム・ケンプ新訂です。曲によっては注釈が付いています。注釈は、曲のページの下に書かれているので、見やすいです。
こちらが収録曲です。
- 若い人のためのアルバム(ユーゲントアルバム)
- アラベスク
- 花の曲
- 子供の情景
楽譜の見やすさとしては、ウィーン原典版よりも音符は詰まり気味です。ウィーン原典版の方が見やすいです。小節番号なし。紙の色は、真っ白です。
1冊で様々な曲を楽しみたい方に!ウィーン原典版を先に買っていましたが、私は「ユーゲントアルバム」といつか弾きたい「アラベスク」の両方が入っていたので購入しました。
「見知らぬ国と人々について」を弾こうと思ったときには、このブライトコプフ版でユーゲントアルバムの曲を弾いていたので、こちらで譜読みを始めました。最近は、より楽譜が見やすいウィーン原典版を使用しています。先にウィーン原典版を買っていたことを忘れて、後から思い出しました。
大人なので、自分の意思ですぐ楽譜を買ってしまいます。楽譜を買っても弾いていない曲はたくさんありますが、楽譜を眺めるのも楽しいので、つい!というわけなのです。
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暑さも日ごとに厳しくなり、ピアノ発表会が終わってからは、練習ものんびりモードになっております。ゆったりとした気分で好きな曲を弾くことは、良い気分転換になっています!
レッスン曲以外にも色々弾きたくなる私です。